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サバ

交通量の多い道路に面したスーパーの駐車場でサビちゃんと一緒にご飯をもらっていました。 サバ君やサビちゃんの前にもこのエサ場に通っている猫さんが2匹いたそうです。その子たちはTNR後にもとの場所にリリースされましたが、1匹は交通事故で亡くなってしまい、もう1匹も姿を見せなくなってしまったそうです。 リリースせず、保護していれば…そんな思いがあり、保護主さんはサバ君、サビちゃんを保護しました。 お店に来たばかりの頃のサバ君は、シャーとパンチは当たり前、ご飯を近くに差し出してもご飯皿をバシッと叩くので、何度も派手にご飯をこぼしていました。そのサバ君の様子は「(あとで食べるから)遠くに置いてよっ!近づかないで!」と言っているようで、怖がりなんだなぁ~でも元気だなぁ~と思ったものです。 お外で生活していた猫さんたちは警戒心も強く、サバ君もまた、攻撃は最大の防御!と思っているのかもしれません。 サビちゃんと同じケージで環境に慣らしている時は、いつもサビちゃんの後ろに隠れていました。ふたりいつもくっついていて、まるで夫婦のように見えます。でも、サビちゃんのほうがたくましく、どっしりしているので、サビちゃんの後ろに隠れるサバ君は、ナイト(サビちゃん)に守られる姫のように見えてしまいます。 ケージフリーになってもしばらくはキャットウォークの一番奥で丸まって厳しい目で人間を見ていました。いつも丸まっているので、サバ君の尻尾が短くて先が曲がっていることや、背中にポン、ポン、とブチがあるのを知ったのは大分先になってからでした。 最近でも、まだシャーは出ますが、その回数はぐっと減り、キャットポールや爪とぎ状のベッドでくつろいだりしているところを見せてくれるようになりました。 普通の猫なら普通のことですが、あくびをしたり毛繕いしたり、手をブラーンと投げ出して眠る姿は、最初の頃のサバ君からは想像できなかった姿で、見ていて本当に心が和みます。 サビちゃんとは特別仲良しですが、他の猫さんにも、ニャ、ニャッと短く鳴きながら、何かおしゃべりしているかの様にすり寄っていく姿も見かけます。